Gマーク・グッドデザイン賞は、日本人の9割近くの方々に認知されていますが、受賞するには外見だけではなく、その商品が出来上がるまでのストーリーや性能・機能、考え方まで含まれていることを知っている人は多くありません。
グッドデザイン賞の審査は、私たちのこれからの生活において、何が適正であるか否かを問い、見極める場とされています。そして、製品開発やデザインに携わってきた人々や企業がこの難問に挑み、重ねてきた努力の成果を発表し合い、評価し合い、賞賛する場でもあります。 デザインには単焦点的思考でなく複眼的思考が必要とし、複眼的思考を導くガイドとして以下の視点を上げています。
- 安全への配慮がなされている。
- 高齢者身体障碍者等の弱者への配慮がなされている。
- 使いやすさ、解りやすさ、親切さがある。
- 長く使えるデザインがなされている。
- 使用者の創造性を誘発する提案がなされている。
- 新しい作法、マナーを提案している。
- 使用環境、生活環境への配慮が行き届いている。
- 家族やコミュニティへの提案をしている。
- 新しい働き方や社会参加の仕方を提案している。
- 次世代のライフスタイルを創造している。
- 新技術、新素材をたくみに利用し課題を解決している。
- デザインの新しい活用の仕方を導いている。
- 新しいモノづくりやその提供方法を提案している。
- 新産業、新ビジネスの創出に貢献している。
- 産業、企業の新しいスタイルを提案している。
- 人と人の新しいコミュニケーションを提案している。
- 社会、文化的な価値を創造している。
- 社会基盤の拡充に貢献している。
- 国際社会の協調と発展に貢献している。
- 持続可能な社会の実現に貢献している。
今回、私たちリノベーション東京は1物件の作品としてではなく「システム」として応募いたしました。2004年に商品化され、年々施工実績を積み重ねる過程で進化しながら現在に至るリノマンションシステムは、中古マンションを超!新築に再生するリフォームの手法として4つの「ハード特性」と3つの「ソフト特性」(詳細は公式サイトをご覧ください)を融合させています。商品化以来、一貫した理念と思想を大切にしながら「生活価値を向上させるマンションリフォーム」手法の確立に挑戦し、200件を超える中古マンションのスケルトンリフォームを行い、沢山のお客様から感動と感謝の言葉を頂きました。
長い年月をかけて積み重ねてきた結果が、生活者の実感として「適正」であると評価されたからこそ、今回の受賞につながったのだと思います。Gマークが持つイメージに関する調査によれば、一位は「魅力的なかたち(外観)」となり、以下「機能・性能」「品質」「安全」「使いやすさ」「時代をリード」の順になりました。このことから生活者はGマークに対して狭い意味でのデザイン(外観、カラーリング)と同時に、「機能と性能に優れ品質が良く安全で使いやすいもの」というイメージを持っていると推測されます。同時に、Gマーク受賞企業は、「モノづくりが上手でセンスが良く、時代をリードする先進性を持ち、誠実で安心感・信頼性が高い企業」とイメージされます。
私たちリノベーション東京はさらなる進化・向上を目指して今日からまた一歩前進しようと思います。ご支援を頂いたお客様、職人の皆様、関係者の方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。心より感謝申し上げます、ありがとうございました。
※リノマンションシステムはリノベーション東京の登録商標です。